外国人が働きやすい国を解説!~バーレーン王国編~
日本国内で働く外国人労働者の数は増加し続けているものの、残念ながら誰もが就職したいと考える人気の国だからというわけではありません。
むしろIMD(国際経営開発研究所)によれば、日本の『働く国としての魅力』は対象国61ヵ国の内52位と、下から数えた方が早いのだそうです。
この状況を改善し、世界的に、また我々日本人にとっても働きやすい国にしていくためにはどのようにしたら良いかを探るため、このシリーズでは海外就職先として人気の国について国別に解説していきます。
今回は、第10位であるバーレーン王国について、文化・仕事観・特色等をご紹介します。
コンテンツ
そもそもバーレーン王国ってどんな国?
バーレーン王国はペルシア湾に浮かぶバーレーン島を主島として33の島から構成される島国です。
日本の島根県よりやや小さい経済規模の国で、石油関連事業がGDPの約30%を占める国です。
物価は日本とほぼ同じ水準で、日用品は高く売られています。例えばトイレットペーパーは日本の約4倍で、12ロールで1200円もします。
スポーツではサッカーが最も人気です。ワールドカップやアジアチャンピオンズリーグなど、日本代表との国際戦でも国の名前を聞いたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
日本とバーレーン王国との習慣・文化の違い
バーレーン王国はイスラム教の国なので、働く文化もイスラム教に関連しています。宗教に関する休日はほぼ全ての企業が休みます。家族を大切にする文化であり、残業はめったなことがない限り、ありません。
基本的には、仕事が終わると皆が自宅に帰り、家族との団欒の時間を大切にするようです。このあたりは欧米の働き方に似ており、アジア中東だけでなく、欧米からの企業進出や外国人労働者流入が多いという特徴があります。
バーレーン王国は、なぜ働きやすいの?どんな仕事観をもっているの?
人口は約123万人ですが、なんとその半数を超える約67万人が外国人労働者が占めています。
その分、外国人労働者が働くための仕組みや文化が浸透し、外国人が働きやすい国に選ばれたのでしょう。
例えばバーレーン王国の公用語はアラビア語ですが、外国人労働者が多い企業ほど、社内での会話は英語が主に用いられます。英語教育が浸透しており、企業間のやり取りも英語で行うことができます。
まとめ
言葉や文化の壁が高いとされている日本も、これから外国人の労働力がますます必要となっていくため、バーレーン王国をロールモデルの1つとして、変わっていく必要があるのかもしれません。