日本で働く外国人を解説!~ニュージーランド編~
もはや見ない日は無いと言えるほど、様々な場で活躍している外国人労働者たち。その数は2008年から増加し続けており、厚生労働省によると2018年10月の時点で146万人を超えたとのことです。
今後ますます企業の成長に欠かせない存在となっていくであろう外国人労働者について様々な角度から理解を深めるため、
このシリーズでは日本での就業者数の多い国について国別に解説していきます。
今回は、参考編としてであるニュージーランドについて、文化・仕事観・特色等をご紹介します。
コンテンツ
そもそもニュージーランドってどんな国?
まず場所ですが、オーストラリアの南東、南西太平洋オセアニアに位置し、小さな島々で構成される日本と同じ島国です。南半球ですので、日本と正反対の四季があり、日本が春夏秋冬に対して、秋冬春夏という形です。
面積は、日本の約4分の3、人口は約420万人で日本の3分の1。ニュージーランドでの有名どころは、国鳥であるキーウィ(写真)、映画「ロード・オブ・ザ・リング」(写真)のロケ地、ラグビーの強豪国(写真)といったところです。
- キーウィ
- ラグビー
日本とニュージーランドの習慣・文化の違い
先住民文化と、イギリスの植民地だったころのヨーロッパの文化が共存し、独自の文化を持っている国です。
食文化としては、先住民マオリ族の伝統料理ハンギ(火で熱した石で肉、魚、野菜をオープンする料理)、世界一の羊大国ですのでラム料理、パン、お酒、というのがメインです。伝統料理以外は日本と似ている部分が多いです。シェアの文化が強く、皆で分け合いながら、ビールと共に、、、という文化が強いです。
「オールブラックス」で有名なラグビーもそうですが、スポーツ観戦や自分達で体を動かす人が多く、日本人以上にスポーツ大好きな人が多い傾向があります。
ニュージーランド人は、なぜ日本を就業先に選ぶのか
明確な統計データがないため、個人的な主観が多くなってしまいますが、南北に長い島国、四季がある、温泉、地震多い、水道水が飲めるといった多くの共通点があるので、安心感がある、というのが一番だと思います。物価は日本と大きく変わらないので、高い給与を求めて、、、ということはまずなさそうです。
あと、ニュージーランド人の男性は日本人女性が大好き、という情報もネットに多数あります。男性を立てることができる、という日本人女性の特徴がニュージーランド人の男性からすると大きな魅力で、ニュージーランド人の男性と日本人女性という夫婦がニュージーランドでは珍しくありません。どうせ海外で働くなら女性が魅力的な国に、、、というのも、理由のひとつしてあるのかもしれませんね。
ニュージーランド人の仕事観
仕事が優先順位の1番になりがちな日本人と比べて、仕事は人生の重要な1部ですが、1番ではない、という価値観の人が多いです。知人の結婚式はもちろん、出産といった理由で休むことが普通です。日本だと他人に迷惑をかけるのは、、、という考えが強いですが、休暇をとることでの仕事の穴を埋めるのはお互い様という考えが一般的です。
日本では多い「自分の仕事に責任を持って最後までやりとげる」という考えは珍しい考えです。仕事は時間通りに終わるのが常識。終わっていない、途中の場合は次の日か、後のシフトの人に引き継ぎをすればいい、というのが普通の考え方になります。
有給休暇は日本だと転職時や病気になった時に、、、という考えが多いと思いますが、毎年4週間しっかり消化して家族でゆっくり旅行、といったものが一般的です。
上記だと、仕事があまり好きではないという印象があるかもしれませんが、仕事が好き、忙しいのが好き、という考えの人が多いです。日本よりも仕事に対して、辛いもの、しょうがなくやるもの、という考えは少ない文化です。
まとめ
当然、日本とは違う言葉、文化ですが、現在の日本人が学ぶべき点も多いのではないでしょうか?
働き方改革や外国人労働者増加といったことが叫ばれる今、ニュージーランドの文化を理解して、日本も生産性をあげ、働く喜びを増やすことは素晴らしいことだと思います。