日本で働く外国人を解説!~ブラジル編~
もはや見ない日は無いと言えるほど、様々な場で活躍している外国人労働者たち。その数は2008年から増加し続けており、厚生労働省によると2018年10月の時点で146万人を超えたとのことです。
今後ますます企業の成長に欠かせない存在となっていくであろう外国人労働者について様々な角度から理解を深めるため、
このシリーズでは日本での就業者数の多い国について国別に解説していきます。
今回は、第4位であるブラジルについて、文化・仕事観・特色等をご紹介します。
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そもそもブラジルってどんな国?
みなさんも一度は、幼い頃に行ったのではないでしょうか?
「ブラジルの人、聞こえますかー?」っと。。。笑
そう、日本から見て地球の反対側にあるその国こそブラジルです。
2016年にオリンピックが行われたリオデジャネイロはブラジルの都市で、1960年まで、ブラジリアに遷都するまでブラジルの首都でありました。
人類とブラジルとの関わりをご説明いたしますと、ブラジルという国が人類に発見されたのは、今から約1500年前の事です。初めて来航したのはポルトガル人であり、国名の由来もポルトガル語で「赤い木」を意味する「ブラジル」を呼び名としたとされています。
ブラジルの通貨の単位は、レアルという通貨となります。日本円換算でご説明いたしますと、1レアル≒30円となります。物価についてもご説明いたしますと、中南米の国の中では意外と高いです。どのくらいかとお伝えすると日本の飲食店やホテルなどの金額そのままという金額感です。値段の割りには、クオリティが低い印象を日本の方なら思ってしまうかもしれません。
日本とブラジルの習慣・文化の違い
①ボディータッチが頻繁?
ブラジルといえばサンバの国、あんなにも華麗に舞う国民性です。しかもリオのカーニバルには、優勝賞金が4億円もかかっているそうです。その他にも人との距離が近い国としても有名です。親しい家族や友人なら、頬に1、2回キスをしてハグをするほどです。それほど親しくなくても、ボディータッチは多めであり、男性同士でも女性同士でも多いので、違和感を感じる方もいらっしゃる程です。ブラジル人にとって、肩や手、腕などに触ることは相手と良いコミュニケーションをとるための重要な習慣なのです。
②治安がとても悪い?
ブラジルの電車内で居眠りしている人は、ほとんど皆無です。居眠りは、不注意なことであり、油断しているということです。寝ている間に何かあっても「寝ていたのが悪い」ということになります。ひったくりや盗みが多発しており、その被害状況は日本の約350倍という数字なのです。手口も様々なので、日本と同じ気分での観光は絶対にご法度です。
ブラジル人は、なぜ日本を就業先に選ぶのか
先述いたしましたが、日本における外国人就労者の中でブラジル人は、第4位となっています。なぜ、地球でも反対側の国である日本に就労するのかを紐解いていきたいと思います。
そもそもの時代背景をお伝えすると、日本では、1800年代後半に人口問題と農村の危機解決策として、自国民の他国への移民を推進する政策をとりました。その主な受け入れ先がブラジルでした。
1908年から1935年の27年間にて約19万人の方がブラジルへ移民したのです。1980年代半ば頃には、ブラジル経済の不況にあえいだ日系移民たちが、就労目的で日本への出稼ぎを始めたのがきっかけでブラジルを始めとする日系移民が日本国内に急増することになったのです。(海外日系人ですと、定住ビザを得られるようになったことも要因となります。)
ブラジル人の仕事観
ブラジル人は、とてもいい加減です。よく言えば、おおらかであり、悪く言えばズボラです。例えば、朝のニュースが9時から開始とあれば、8時55分に始まるときもあれば、9時10分に開始するときもあるくらいです。お店で支払う、支払いの時もそう。
8レアルであれば、10レアルと繰り上げたり、逆に12レアルであれば10レアルに切り捨てたりするほどなのです。奇妙な感覚を持つだろうが、逆に細かく正確な人が周りにいると煙たがられたりするものです。
「郷に入れば郷に従え」という言葉もあるので、違和感を感じるかと思いますが、ブラジルの方も日本に来ると同じように違和感を感じるようですので、合わせてあげる寛容さが必要です。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は、日本に就業している外国人就業者数第四位の『ブラジル』についてご紹介いたしました。
ブラジルの方と交流する機会がある方、ブラジルの方を雇用する予定の方、既に雇用されている方など、興味がある方にとって役立つ情報であると嬉しいです。