高収入?それとも日本愛?外国人が日本で働く理由
2018年12月、かねてより議論が重ねられていた外国人労働者の受け入れ拡大に向けた『出入国管理法(入管法)』が改正・成立しました。
このコラムを読んでいる方もリアルタイムで情報収集を行ったり、今後の現場の動向が気になっているのではないでしょうか?
今回は先の入管法改正にあたり、情報を整理するとともに『なぜ外国人は日本で働くのか?』について、4つの理由をまとめてみました!
コンテンツ
日本の外国人労働者の現状
そもそも、なぜ外国人労働者の受け入れの拡大をするのでしょうか?昨今一番に挙げられるのは企業の「人手不足解消=労働力確保」のためです。
この施策は大きく2種類に分けられます。
1つめは政府や企業が率先して高度外国人材(学術・技術・経営の3分野において高度な技術や資質を持つ外国人のこと)や外国人技能実習生の受け入れを行うこと。
2つめは同じく政府や企業が積極的に留学生の就労支援を行うこと。
これら2つの施策により労働者の高齢化と労働力人口の低下による人手不足を外国人人材で補おうというのが背景にあります。
ここで、日本の外国人労働者を国籍別に見ると、最も多いのが中国(389,117人)、次いでベトナム、フィリピンとなっています。※2018年10月末時点
やはり近隣諸国から来日される方が多いようですね。
しかしながら、法を緩和しても日本を就労先に選ぶかどうかは外国人の方々の意思です。
外国人の方が数ある国の中から日本を選ぶ理由は何でしょうか。
母国よりも高収入が得られるから?それとも日本が好きだから?
それでは、次項からはその理由について詳しくみてみましょう。
外国人人材が日本を選ぶ理由
以下は、外国人労働者の方たちへ調査を行った結果です。
『日本で働こうと思った理由』
①住みやすいから
②日本に興味があるから
③やりたい仕事があるから
意外でしたでしょうか?
異国の地で働くとなると、やはり治安の良さや利便性を重視したいですよね。
また、永住者や日本人の配偶者として在留資格を持つ人たちも外国人労働者に含まれます。そういった方々にとっても慣れない他国よりも日本を選ぶ理由になるのかもしれません。
一方で外国人留学生が日本を就労先へ選ぶ理由は以下の結果となっています。
①留学経験が活かせるから
②語学力を活かしたいため
③日本でキャリアを積みたいため
この結果から、留学生はより日本での留学生活で培った経験やスキルを活かす場を求めて日本を就労先に選んでいると言えます。
さらに次点で「日本で暮らしたいため」という理由がランクインしていることから、留学生も日本の生活を選択基準の1つに持っているようです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回のコラムでは『なぜ外国人は日本で働くのか?』という理由について
「住みやすさ」と「経験やスキルを活かす場」を求めて日本を選んでいることをお伝えしました。
法改正により、一層様々な理由で来日される方も多くなってくることでしょう。
このコラムを一例に、外国人労働者の方が日本を選んだ理由を考えるきっかけになれば幸いです!
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。