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外国人が働きやすい国を解説!~オーストリア編~

情報

日本国内で働く外国人労働者の数は増加し続けているものの、残念ながら誰もが就職したいと考える人気の国だからというわけではありません。

むしろIMD(国際経営開発研究所)によれば、日本の『働く国としての魅力』は対象国61ヵ国の内52位と、下から数えた方が早いのだそうです。

この状況を改善し、世界的に、また我々日本人にとっても働きやすい国にしていくためにはどのようにしたら良いかを探るため、このシリーズでは海外就職先として人気の国について国別に解説していきます。

今回は、第7位であるオーストリアについて、文化・仕事観・特色等をご紹介します。

 

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そもそもオーストリアはどんな国?

オーストリアの国土面積は約84,000平方kmで、全土の約60%がアルプス山脈の中にあります。

北海道と同じくらいの大きさで、気候も北海道と似ています。ただし、北海道よりは寒くはないです。

 

人口は750万人。首都はウィーンであり、公用語はドイツ語を使います。
隣国にはドイツ、ハンガリー、イタリア、スイスなどがあります。

 

また、オーストリアは9つの自治州からなる連邦国家で
各州は統一国家の枠組みの中で独立しています。

 

1995年に欧州連合EUに加盟しているので、通貨はユーロを使用しています。

 

音楽の都ウィーンというように、音楽が盛んで、コンサートやオペラなども有名です。
また、お城などの歴史的建造物もたくさんあります。

 

さらに魅力なのは、アルプスの美しく壮大な自然です。
高原には数々の湖があり、その美しさはヨーロッパでも随一です。

 

国民性も大変おおらかで、人情味にあふれています。

 

 

 

 

日本とオーストリアとの習慣・文化の違いと共通点

①お冷が無料

飲食店でお冷(水)が無料でもらえるのは、世界的に見ると当たり前のことではないことをご存知ですか?
そんな中、オーストリアは日本と同じく無料でもらえる国です。

ですので、飲食店で水を注文することは普通であり、特に恥ずかしいことでもありません。ただ、高級レストランではお金を取ることもありますのでご注意ください。

 

②食事・レストランのルール

1人だけ先に食べ始めるのはNG、ご飯はみんなで一緒に食べ始めるもの、というルールがあります。
そのため、自分の分が目の前にあったとしても、同じテーブルの全員分の食事が運ばれてくるまで手をつけません。

また、自分の食事代は自分で払うのが当たり前なので、日本のように割り勘にすることはほとんどありません。

なお、チップは合計金額に10%程上乗せして払うのが習慣です。

 

③ビジネス上の特徴

ビジネスのアポイントをとるのに特別な条件はありませんが、時間にはルーズ気味ですので、約束の時間通りに行くか、逆に5分ぐらい遅れて行くのがよいでしょう。

 

また、オーストリアでは、お金を払う側ももらう側も対等のパートナーであるというのが基本スタンスです。お互いに自分の意見をしっかり主張します。

 

それから、コネ社会のオーストリアでは、友達をつくらずに仕事はできないと
思っていいでしょう。
仕事の能力を見られるのは当然として、仕事以外の話をすることで人格が認められ、そこで初めて関係値が築かれます。

 

④マナーに厳しい

オーストリアはマナーに厳しい国です。
特に気をつけたいのが、「スープの音」と「握手のときのアイコンタクト」ですので、日本人は特に注意する必要があります。

 

 

 

 

オーストリアは、なぜ働きやすいの?

オーストリアが働きやすいと言われる理由の最たるものは、ストレスを感じにくいという点にあります。

 

オーストリアでは、幼いころからの教育で
『自分の意見を持ち、自分らしさを表現すること』
と教えられます。

 

学校教育の中でも人と違うことは賞賛され、逆に他人の意見に同調してしまうと自分の頭で考える能力がないという見られ方になり評価が下がります。

 

そういった背景により、同調を強いられる機会がなく、自分の意見を自由に発言し、周りの人もその意見に耳を傾けるという環境が整っています。

 

したがって、日本のように労働環境や対人関係でストレスを溜めてしまうということが少ないのが特徴です。

 

また、ウィーンの人々はライフワークバランスを重視します。
仕事はあくまで「幸福」を得るためのツールで、必要以上に時間を消費することではありません。

 

映画を見たり、散歩したり、美術館を巡ったりと「自分時間」を作ることを大切にし、自己投資の時間を毎日必ず設けています。

 

日本社会では1分でも長く仕事と触れ合うことで成長ができると考えられている部分があります。しかし、その分自分の時間をとることが難しく、そこが働きにくさに繋がっています。

 

しかし、ウィーンの人々は下記の価値観を持っています。

《残業する人=仕事ができない人》

 

ウィーンの人々はこの考えを実践しており、16:30には退勤し、自分や家族のために時間を使います。
残業は生産性がないことであり、必要のないものと考えているのです。

 

さらに、残業をする人は時間通りに仕事を終わらせることができない、能力のない人だと認識されてしまいます。

 

さらには病欠に対する考え方も日本とは大きく異なります。
日本では、ちょっとした風邪で会社を休むことは難しいでしょう。

 

一方ウィーンでは少し風邪を引いただけでも休める環境にあります。
風邪を引いた人が出勤をして、周りに風邪を移すと会社全体として生産性が落ちるため、出社するのはナンセンスと考えられています。

 

ウィーンの人々の仕事観は非常に合理的で理にかなっており、この心地よい労働環境こそが、働きやすさに繋がっている要因だと考えられます。

 

 

 

 

まとめ

今回は、海外就職先として人気の国第7位のオーストリアを取り上げました。
オーストリアという国のことを少しは知っていただけましたでしょうか。

オーストリアは、音楽と自然にあふれている国であり、自分の時間をとても大切にするという価値観を持っていました。

だからこそ、自分を大切にし、プライベートを大切にするワークライフバランスがとても充実した国であり、働きやすさに繋がっているのですね。

他の国についても沢山更新していますので、よろしければそちらもご覧いただけると嬉しいです。

 

 

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