外国人の受け入れ拡大前に育成方針を固めよう
特定技能ビザの発行による外国人の受け入れ緩和で騒がれた2019年。
もうすぐ発表から1年が経とうとしておりますが、どこの企業に話を聞いても
特段以前と変わらない様子。なぜなら国としても初めての取り組みでありかなり慎重に準備や発行を進めているため中々受け入れが進んでいないというのが実情です。
しかし、まだ大丈夫だから。後々の受け入れが決まってから育成方針を決めたらいいと思っていたらあっという間に他企業に良い人材が取られてしまいます。
今日は、拡大前だからこそ決めるべき育成方針のポイントをお伝えします。
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外国人と日本人の研修は一緒にすへき?それとも別にすべき?
外国人と日本人の研修は一緒にすべきか?とよくご質問をいただきます。
結論は、できれば一緒が良いです。
なぜならば、日本の企業に意思をもって入社を決めています。ここはあえて日本人の方と
同じ研修を実施することで、外国人の方もそうですが一緒に受けている日本人の方の
価値観を共有する場になります。
もちろん採用した外国人のレベルにもよります。
まだ日本語能力が高くない場合は、資料などにふりがなを振るなどの工夫は必要です。
少しばかりの配慮はしつつ、企業としてはここまでの研修を理解して欲しいという
メッセージにもなりますので一緒に研修に参加させることをお勧めします。
少々、教育担当の方は大変かもしれませんが、研修終了後は
一対一で、研修の内容について振り返ったり、分からなかった内容を再度教えてあげることをすると
企業としての安心感を与えることができます。
どうすれば長く働いてもらえるのか
よく外国人の方を雇用している会社様やニュース記事でも良く拝見するのが
会社への既存意識が低く、自分のキャリアステップにより合う方を選択、給与が高い方を選択と転職する傾向にあるため、なかなか長く勤務してもらえないというのが実情としてあります。
しかしこれを解決する方法があると、我々は考えております。
それは、バリューの浸透です。
そもそもバリューとは、各社が持っているミッションや志を実現するために
必要な企業が持っている価値観や行動指針のことを指します。
なぜバリュー浸透が必要なのか、、、と言いますと
激動のこの時代、その時その時の戦略や中長期の戦略に必要な人材を
採用しても、時代の流れが早く突如その事業が上手くいかなくなってしまったり
そもそも計画が白紙に戻るなどが起きると採用された側は、自身の適材適所のみでの
活躍を求めていたため離れてしまいます。
しかし、バリュー(価値観・行動指針)に共感をしてもらうと
これは時代の流れに関わらず、ミッションを実現するために価値観に共感し
行動するため、どこに配属されてもそしてどのような事業を立ち上げても
企業が達成したいミッションに向けての価値観・行動は統一され困難を乗り越えやすくなるためです。
これは、多くの企業様でも実証されており
自働車の製造で有名であり、世界でもシェアされているトヨタでは
世界の工場、日本国内すべてにおいてバリューの浸透を徹底していますし、
最近有名な、メルカリやソフトバンクといった会社も
人材の採用定義にはバリューが入っているだけでなく、バリューの浸透を徹底しています。
それだけ海外への展開や外国人の方を採用している企業はバリューの浸透をしている企業が多いのです。
なので、これは外国人も日本人も共通ではありますが、バリューを浸透させるプログラムを発足するといいです。
例えば、、、バリュー浸透に必要なプロジェクト案をチーム対抗で出してもらうなど、、、
そうすることで一人ひとりが、バリューに対して向き合い愛着を持つようになることで、離職の低下が見込まれるでしょう。
まとめ
今回は外国人育成方針のポイントについてお話しました。
重要ポイントは2つであり
①外国人と日本人はお互いの価値観を知るためにも研修を一緒に受講すべき
②離職防止はバリューの浸透教育
です。これからよりグローバルな時代になっていくため価値観に共感する仲間を増やしていくことが企業として成功するポイントだと思いますのでお気軽にご相談ください。